【愛しい時間】

好きを見つける

ドライフラワーデザイナー藤島新氏のワークショップに久しぶりに参加した。
@ジョーズハウス清里
なんとも言えない乾いた草花の香りに囲まれて、それだけで懐かしく幸せな気持ち。
生まれてからずっと、多くの人は、ピッタリくる趣味や仕事に辿り着きたくて、「好きなこと探し」をしている。でもその人が何度輪廻したところで、持ちデータとしてないものはおそらく出てこないのだ。
デザイナーの才能はないけれど、私の中には確実に乾いた草花に囲まれて暮らした時代のデータがあると思う。それはあの香りが好きと言うより「懐かしいから」。
映画「西の魔女が死んだ」のロケ地跡からもそう遠くないジョーズハウスで、野鳥の声を聴きながら草原を前に黙々とモス(苔)や花と向き合っていると、時間が止まったかのようだ。
巨大なオニヤンマが手元にやってきてやっと我に返る。
自分の居るべき場所に帰ったような満ち足りた気持ちで、ジョーズハウスを後にし、小海線に揺られていたら、九州の実家の辺りが地震とのニュース。
幸い家族も友人知人も無事だったが、明日のことは誰にもわからない。
先の不安な時代だからこそ、「今」を思う存分生きたい。
私はいつログアウトするかわからないけど、せっかくだから、ログアウトのその瞬間までこの地球ゲームを穏やかな気持ちでエンジョイしたい。

「西の魔女」はこう言った。
“ 死ぬということは身体に縛り付けられていた魂が自由になること。
魂が身体と共にある=生きている、うちは、魂が成長するビッグチャンス。
魂が解放される第二の旅のために、私達は準備をしているのだ”と。

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