もうかなり昔の話だから時効ということで、書いても良いかなあと思う。
大学に入学してすぐ、W大にいた高校の先輩の紹介で、母校の司法試験受験サークルに入った。
確か会長が当時助教授だった先生で、入会後の説明会で、歓迎の挨拶をされた。
「この会に入れば弁護士になる道が開けます。
そして、女子学生の皆さん、皆さんはついています。もう一つ、弁護士の妻になる道も開けますよ。」
正直耳を疑った。
弁護士の妻？？
私は妻になりたくて、わざわざ東京まで来たわけじゃない！
男女差別だ！
社会人になり、
経験で私の角もちょっとずつ取れて、
辛いことも、思い通りにいかないこともたくさんあって、
そしてもちろん弁護士にも弁護士の妻にもなれず笑、
青すぎるから土台無理なんだけど、
たしかに「弁護士の妻」路線もあったかと、ようやく苦笑いをするようになった。
気がつけば、そもそも、「妻」でさえないから笑っちゃう。
けれど、あのときの、世間知らずの青さや尖り方を懐かしく思うことがある。
先日、今世間を騒がしてる訴訟の第二回口頭弁論があった。
警備はすごかったらしいけど、現場は特に騒然とはしていなかったとのこと。
それなのに、
弁護士.comには、「NOマスク集団が大挙、現場は一時騒然」とある。
なんかなあ。
弁護士でも、弁護士の妻でも、妻でもない私が言うことじゃないけど、
畏れ多くも助教授相手に鼻息荒くするほど、憧れたのに、ちょっと残念。
仮にも弁護士なら、嘘？も誇張？もご勘弁願いたい。
そしてこちらは自治体。
注射がまだの人は外出を控えろという山梨県。
えっ？それって、子供は家にいなくちゃいけなくて、高齢者が出歩くの？
私が残念なのは、どんな住民のニーズがあるのか知らないが、非科学的なことはそろそろやめて欲しいということ。まぁ昨今、科学こそ怪しいのはわかっているとしても。
子供を守りたい気持ちに変わりはないけど、私はこの先は個人の選択で生きたらいいと思う。
でも、自分の生きる社会にこれ以上ガッカリはしたくない。
それこそよほどの大事件じゃない限りニュースにならないから、みな気づいてないのかもしれないけど、
若者、かなりアブナイ精神状態です。
鬱じゃない子も、なんとなく、日々投げやり感がある。
未来に、大人に、社会に、絶望する若者がこれ以上増えませんように。
今の若者は本当に気の毒だ。
そう、青くて、万能感があり、
世間知らずだった鼻息荒い私は、
確かにラッキーだったんだなと、
懐かしくもあり、悲しくもあり。
＜追記＞
山梨県には、県内からも県外からも、かなりの苦情が殺到したらしい。とりあえず、国民の常識はまだ正常に作動していると知り、ホッとした。
