【もうマスクをはずしませんこと?】

どう生きるか?

先日、こども園で保育士をされている方と会う機会があった。
とっくに小さな子供たちはマスクから逃れられていると思っていたら、
現場は全然違うらしい。
外していいのよ、さあ外しましょうと言っても、
保育士がマスクをしていると、子供たちは外さないのだそう。
保育士は園のお達しで外さないから、当然子供達も外さない。
こども達のマスクの中はドロドロのビチャビチャで、不衛生極まりないと嘆いていらっしゃった。
また、あまり話してはいけないという期間があったことや、マスクのせいもありで、子供が本当は何を考えているのか、保育士にもわかりにくく、子供同士はなおさらわからず、勢い暴力に訴える子が多いとのことだった。
うまく子供たちがマスク生活から離脱出来ている園もあるのだろうが、
そうではないところが全国にはたくさんあるのだと思う。

もちろん、おかしいのは小さな子達だけではない。
アルバイトがなくなり、使用済みマスクを売る女子高生大学生も居ると聞いた。
気持ち悪い!と切って捨てるのは簡単だが、背に腹は変えられない学生に、おやめなさいと言うのも違う気がする。
この数年給料の変わらない方々にはわからないのかもしれないけれど。

我が娘の学校にも、何度お願いしたかわからないが、全員不織布マスク(但し個別相談可)は変わらなかった。
それどころか、「顔の下半分を今更人には見せられないから、外せと言われても外さない」という生徒がかなりいる。
私は教育機関には、「外したい方はもう外して。自由で。」と言って欲しくて粘ったが、未だに変わらない。
そんな非科学的なことをずっと続けて、教える仕事に説得力がなくなっても良いのだろうかと、逆に心配にさえなる。
不織布マスクでウイルスを防げるなら、マグロ用の網でメダカもすくえるし、鳥籠で蚊も飼える。
本当はそのくらい言いたい先生方もいらっしゃるだろうに、ここもまた生活のために病む人達が存在する。

あちこちが、もう病んでいる。
病みであり、闇である。

なぜこうなったかはもう言及すまい。
こんな風にあちこちが病んでしまった一方で、たっぷりと懐が豊かになった人や、思い通りの展開にほくそ笑む人達がいる。
そんなことを考えていると、一時は、怒りと悲しみで朝まで眠れないことがよくあった。
疲れて怒りの沸点がドンドン下がり、小さなことでも腹が立った。
これでは良くないと思い、まったく違うことを考えようと、
本屋の日頃行かないコーナーに行ってみつけたのが、
「お嬢さまことば 速習講座」加藤ゑみ子著
だんだん心も言葉も荒れがちなのを改善しようと手に取った。
あら、どこ行くの?     あら、どちらにお出まし?
また、面接、もうボロボロ。 また面接ですの、もう疲れましたわ。
そっかー、頑張ってね。   そうですの、ご成功をお祈りするわ。

読んでいたら久々に笑った。
荒んだ心を癒やすのに、お嬢さま言葉は悪くない。

今、私、マスクをしていないが、
お店でも電車でも、絡まれたり注意されたりすることはない。
もし万が一「なぜしないのだ!」と詰め寄られたら、
マスクの強要は刑法32条強要罪にあたりますよ!とか、
不織布マスクは薬機法上ただの衛生雑貨ですよ!とか言いたいのはぐっと堪えて。
「さようでございますかぁ…」
と、言って、
2秒くらい困った表情を浮かべるだけにしたいと思っている。
Won’t you try ?

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