京都の嵐山近くからSと電車に乗る。四条大宮あたりで一度降りて上賀茂神社に向かう。そこで、同窓会があるから。上賀茂神社の会館的なところで、なぜか皆のネックレスを集めてボールで洗う。気がつくとネックレスを忘れてみんな帰ってしまっている。広い所にSと二人。Sがそれをならべて売りたいというから、それはだめよという。制止しているうちにSが水をこぼす。会館の人に、「すみませんこぼしちゃって」というとおばさんが出てくる。
「あんたここを知らないの?」
「すみません、18まで九州でそのあと東京で。」
「お札をたまにはもらいに来なさい。」
「どうやって、もらえば?」
「そんなこと教えられないわよ。」
不思議な場所。思い出せない・・・。気がつくとバス乗り場。Sと二人でいる。
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これは10年前に見た夢だ。やたらと奇想天外な夢ばかりみる時期があって、夢日記をつけた。印象的な夢はすべて寝ぼけ眼のうちに、起きてすぐ書き残した。 (※Sは娘のこと)
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先月娘と京都に行きましょうということになった。
何度も行ったことのある私と、京都が初めての彼女で、二人とも楽しめるのはどこだろうね~ということになり悩んでいた時に、この夢を思い出した。
上賀茂神社の真っ赤な鳥居⛩だけを夢として私は鮮明に覚えていて、詳細は忘れていたから、PCの夢日記を開けて初めて、お札を取りに来いと言われてたんだなと思い出した。じゃあ行きますか!と半ば面白がって、私たちは行くことにした。もちろん二人とも初めてだ。
上賀茂神社には境内に小川がながれている。それを渡って「はっ」と思い出す。
「風そよぐ ならの小川の夕暮れは みそぎぞなつのしるしなりける」藤原家隆
百人一首にもあるこの歌は、大学でかるた会にいた私の一番の得意札で、絶対に取られてはいけないものだったからだ。
そういえば、ならの小川は上賀茂神社の小川だった。
であるなら、ご指示通りお札を頂かねば!と目をやると、八咫烏のおみくじ。
日向から大和に行く神武天皇を導いたとされる八咫烏。日本史に詳しい方なら、日本サッカーリーグのロゴ以外の意味もご存知かもしれない。
それを見た瞬間に、世界中が戸惑い、時代が大きく変わろうとする今の時期に、なぜ私が夢を思い出し、そこにいるのかを少しだけ理解し、ぞくっとした。
人は遠い昔から、つながっている。
日ごろから思いだせない記憶も、あなたのどこかに必ずあり、あなたは、本当はそれを知っているのだ。
今日は一粒万倍日であり、天赦日でもある。
気になっていることがあったら思い切ってそのカギを開け、手を付けたらいい。
どんなに小さなことでも。
それは必ず、本来の私やあなたを思い出させ、導くことにつながると思うから。