【黙食の悲劇】~What’s wrong with 大盛り?

日々のこと

あまりに蒸し暑く、
脳裏に冷たいお蕎麦のズルズル音がイメージされると、
もうそれ以外考えられなくなって、
蕎麦屋に直行。
お昼はとうに過ぎていて、
メニューを見たら益々お腹が空いてきた。
お冷をぐいっと飲み干すと、店員さんがオーダーを取りにきたので、
迷った末に、
「冷やしたぬき、大盛りで。」
と、小声で注文。
娘が居たら、大盛りなんか頼むもんじゃない、痩せたいんじゃなかったの?
と叱られるのだが、
今日は監視もいないし、ま、いいか。
オーダーを取った店員さんが、お店の奥の店員さんに叫ぶ。
「冷やしたぬき!そば!大盛り‼︎」
奥の店員さんが繰り返す。
「冷やしたぬき!そば!大盛り‼︎」
そして厨房で再び、
「冷やしたぬき!そば!大盛り‼︎」
黙食のご時世である。
通常なら賑やかなはずの店内はおそろしく静かで、
私の「大盛り冷やしたぬき」が、
何度も店内に響き渡った。
これこそ、禍いであろう。

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