【Great things always begin from inside.~コロナ禍を生きる2】

ココロとからだ

びっくりするくらい早く梅雨が始まって、陰鬱な気分がさらに陰鬱に。
家でこもって仕事をしていても、気分は沈むばかりなので、ランチも込みで外で仕事をすることに。
Romano@五反田。https://romano-ts.gorp.jp/
少し前に訪れたときは、都の指示通り距離を取るためにテーブルが減り、なんとなくお店にもメニューにも活気がないように思えて残念だったのだが、今日のロマーノはエネルギーに満ちていた。

オープンキッチンのあちこちに炎があがり、
湯気が立ち、
若い女性シェフが色白の手で華麗に鰆をさばき、
目の前には窯で焼いた大きなフォカッチャが並び、
次々に入るオーダーにスタッフはせわしなく動く。

それを見ていたら、ちょっと泣きそうになってしまった。
だって生きていくってこういうことでしょ。

お金を右から左に動かす人のお給料は一円も減らず、
人間の基本の食を担う飲食店や、そこに食材をおさめるために雨の日も風の日も外で働く農家の人達にしわよせがいくっておかしい。

グローバルダイニングが休業要請には従わないと発表した。
東京都は政府が発行した緊急事態宣言の指標には達しておらず、「緊急事態宣言下ではない」というのがその理由。
私はエスニック料理が好きなので、グローバルダイニング傘下のモンスーンカフェは実店舗でもウーバーでもよく利用する。食事を頂くことでしか応援できないけど、もし余裕があったら本当は株を買いたいところだ。

少し前に、内閣官房参与が「この程度のさざ波で五輪中止とか笑笑」で炎上したが、炎上の理由をご本人はわかっていたのかどうか。
「亡くなってる人もいるのに」という理由で気分を害した人もいたのかもしれないけど、炎上した本当の理由ってそこではないだろう。
「さざ波だから五輪は中止しない」というなら、
なぜ、さざ波なのに、「飲食店は時短なのか」「お酒は出せないのか」
さざ波なのに、「部活動は中止なのか」「学校はずっと黙食なのか」
さざ波なのに、「無症状者もマスクをするのか」「失業者を増やすのか」
炎上するのは、現状が論理破綻しているからである。

えらい人たちはたくさんデータを出してくるけれど、生活者として生きる私たち一人一人の感覚が一番正確で大事だということに、そろそろみんな気づいている。

日本人はとにかく真面目だし、同調圧力がすごいから、お上に逆らう人を快く思わない傾向は確かにあるだろう。
私もこの騒動が始まってから、
「種苗法の改正が・・・」と言うと「それは左翼の考え方だ」と言われ、
「外国に頼らず自国を守れるようにしないと・・・」と言うと「いつから右翼になったんだ」と言われ、閉口した。
何度も言いますが、どっちでもないです笑。
私の根っこにあるのはいつも、
「どんな世の中を子供たちに残したいか。」
「どうしたら死ぬときに後悔しない大人を増やせるか」の2つで、

それ以上でもそれ以下でもない。

それに、お上に逆らってると見えるかもしれない人達は、決してお上を本当は責めたりしていない。
それはなぜなら、お上の背中には銃がいつも突きつけられていることを知っているからだ。
この政策、なんとかしてくれと思いながら、
この国のTOPが、単なる草刈り場の番人であり、逆らうと下手したら命がないことを知っているからだ。

打開策などしがない私に思いつくはずもない。
でも、これだけは言える。
みんなが現状を知らなければどうにもならない。目を閉じてはいけない。

もし子供たちによき未来をあなたが残したいなら、やるべきは、
デモに参加するとか、何かを発信するとか、そういうことだけじゃない。
目をつぶらず、この国のありさまを知り尽くすことだ。
生活者たる自分の感覚に自信と勇気を取り戻すことだ。
レストランのオープンキッチンの炎と湯気が、私に勇気をくれたように。

If an outside force breaks an egg, life ends. If broken by inside force, life begins.
Great things always begin from the inside.
「卵は外側の力で壊された場合、命は終わる。内側の力で壊された場合、命は始まる。
偉大なことはすべて内側から始まる。」

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