【空は青いけれど・・】

コロナ禍の生き方

今年も我が家のJKに文化祭がやってきた。今年は起業体験には参加せず、ボランティアのクラブの部長仕事に専念。震災後から続いている東北、女川の支援で缶詰を売ったり、車椅子アーチェリー体験をするという。
今、どんなに前向きでいようと思っても、なかなか心が晴れない日々であることは誰しも変わらないだろうが、世界中の若者の大切な1日1日が、辛いものになってしまっていることは、どう考えても「悲しみ」であり「痛み」でしかない。

前を向いて、黙って食事。制限時間20分。教師の監視付き。
生徒同士が近寄ると、「離れなさい!」と声がかかる。
副反応そのものや原因不明の体調不良で休む生徒が沢山いて、なかなか物事がはかどらない。
やれ電車の中で足を踏んだのにオタクの生徒は謝らなかったとか、
肩が触ったのに知らんぷりだったとか、マスクしてても駅で固まって話したら感染が広がるだろうとか、学校には頻繁に電話がかかるらしい。
それもあって、
「制服を着ているときには特に目立たずいなきゃ」「さっき電車で私の鞄がおばさんにぶつかって、謝ったけど大丈夫かなあ」と我が家のJK。

世の中が狂っている。

そしてついに、
全国で生徒が亡くなり始めている。私から近い人も遠い人も。
誰か亡くなると周りの子達も学校に行けなくなる。

残念だけど、こんなことはきっとこれから増えてくるだろう。

すべての子供達が、
今じっと耐えている。
悲しみをまともに受けると、ココロが壊れてしまうから、
怒りを抱くと、何も出来なくなってしまうから、
ひたすら、
何も考えないようにして、
ココロにふたをして、
感情を押し込めて生きている。

「仕方ない」という結論に達する大人は多いけれど、
ホントに今起きていることは「仕方ない」ことなのだろうか?
ホントに大人のあなたには出来ることはただの一つもないのだろうか?

美味しいものをたくさん作って、
くだらないことでガハハと笑って、
事あるごとに抱きしめるくらいしか出来ない自分が情けない。
空はこんなに青いのに…。

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