【Seize the moment! 】

コーチング

野球の残念な話と良い話。
下級生への度を過ぎた暴力が問題となっていた高校が、夏の甲子園一回戦を勝ち上がった後で辞退した。SNSの炎上に押される形で、やっと。
もちろん暴力が許されないのは当然だが、高野連と学校の判断が遅れたことで、加害選手達の顔と名前が、ネットに晒された。被害者の生徒も、ただその学校に通っているだけの生徒も、対戦相手の学校の生徒も、あらゆる人を巻き込んだ判断の遅さ。
SNSをわかっていないお爺ちゃん達は、揉み消せると思っていたのか。
令和時代に、暴力くらいという考えを未だに引きずっているのか。
若者を利用する大人の利権ばかりが目について、心からがっかりさせられる。
高校野球は誰のためにあるのか?
そもそも、立派なドーム球場がいくつもある日本で、この異常な暑さの中、わざわざ外でやる理由もわからない。ナイトゲームにしたから良いというものではないだろう。
そんなモヤモヤ気分をまたしてもイチローが晴らしてくれた。
野球殿堂入りに続いて、シアトルマリナーズで、彼の付けた51番は永久欠番となり、式典でまたもや見事なスピーチ。
これまでの感謝にユーモアを交え、最後は現役選手へのエールで締めくくった。
若い選手に彼は言う。
「皆さんは強くて才能がある。その才能を当たり前だと思わないでくれ。プレッシャーの中で、力を発揮して欲しい。僕の意思と情熱はいつも皆のためにある。その瞬間のために。I am confident you can seize the moment! 皆さんならその瞬間を掴めると信じている!」
今回、甲子園を辞退した選手達は、日本の高校生たちは、今までどんな大人に囲まれてきたのか。こんな風に言ってあげる大人は周りに1人もいなかったのか。若者を利用する大人ばかりで悲しくなる。
栄光とは勝つことではない。
困難に直面しても、家族のため、友人のため、仲間のため、自分のため、9回スリーアウトまで諦めない、人生のログアウトのその日までいつも前向きでいようと思えるか。
そんな自分を誇りに思えるか。
Seize the moment とは広くそういうことだろう。

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